もともとは、アパレルの仕事をしていた彼女。
店からの売上の追及がとてもきつかったとのこと。
売上が悪いと、責められる。
直接的に、店の商品を買って売り上げ協力しろとは言われないものの、ついつい、自責の念から、自腹で店のものを購入し、売上に協力してしまう・・。
そんな必要は全くないのに、でも、よくある話だなと思いました。
私自身にも、似たような経験はあります。
でも、商品が売れないのは、店の従業員だけが悪いわけではない。商品に魅力がないのかもしれないし、場所に問題があるのかもしれないです。
結局彼女は、売上協力のために、給料を使い、クレジットカードまで使うようになってしまったのです。
生活費が足らなくなってまたカードを使う・・。飲みに行ってカードを使う・・。
そして多重債務になってしまいました。
結局ストレスがたまって、退職。店で購入した服は捨てたとか。
仕事を辞めれば、当然、借金は返済できなくなります(そもそもまともに返済できる額ではないのですが)。
仕事が見つからず、風俗嬢をするようになったのでした。
それでも生活をするのがやっとの状態。
そして相談に来られました。平成26年末のことです。
風俗嬢は不安定。社会保険もない。給与明細もない。その日に現金をもらえるらしい。客が来なければ当然稼げない。
源泉徴収や年末調整はされていないし、確定申告もしていないので、所得証明は0円。
しかし、実際には収入があるので、ノートに毎日もらった金額を書いたものを裁判所に提出しました。
風俗で働いている人は自己破産できないと考えている方もいるようだがそんなことはありません。
毎月面談し、毎日の生活費のレシートなどをノートに貼って家計をきちんとつけてもらい内容をチェック。
自分自身で生活費などの管理ができるようにならないと、再度借金をしてしまう危険があるためです。
結局、破産申立をするまでに1年以上かかり、免責が下りたのは今年の5月。
ようやく、すべて終わったことで、ほっとした表情をされていました。
風俗嬢を続けるかどうかはこれから考えるとのことでした。
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